2010年7月22日木曜日

本棚のしおり

プシュケの涙
柴村仁
暑さの厳しい七月の終わり。補習の最終日のことだった。
よく覚えている。
生ぬるい風が吹き、窓の向こうを――、
人間が落下していった。背中から地面に向かって、真っ逆さまに。
眼が合った。
何かに驚いていたかのような、その双眸。
あっという間だった。地面の方で嫌な音がした。

吉野彼方は、なぜ自殺したのか。
目撃者の榎戸川と、“変人”由良が導き出した真実とは、、、

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